君子からの一言

地球の回転が速くなっているのではないかいなと真剣に思ってしまうほど、時間が飛
ぶように過ぎていってしまう。また12月。中でもこの12月と言う月に格別の感を
お持ちの方も多いのではないでしょうか。

さて、11月25日、ONCE YOU’VE BEEN IN LOVE が発売になりました。
お陰さまで、本当にお陰さまで出足が好調との、うれしい知らせをいただいていま
す。
このアルバムは、ご承知のように録音してから発売までの時間がありましたので、い
ろいろな事にゆったり取り組めると言うメリットが生まれました。その顕著な成果が
このアルバムの顔であるパッケージです。手にとってご覧になった方々から、いった
いどなたの作ですかとの問い合わせが多いのですが、基本のアイデアを考えて下さっ
たのが神野三鈴さん、何を隠そう(ここにアクセスされる方はもうご存知でしょう
が)小曽根真さんの奥様です。レコーディングの前から、もう今度は絶対にこの人に
このプロジェクトに参加してもらうんだと私は決めていました。女優でもある三鈴さ
んは、もの凄い感性の持ち主、ただもんじゃありません。このアルバムの音楽のすて
きさを物語り、ふと手にとって見たくなる、一度手にするともう手放したくなくな
る。
三鈴さんの考えを絵にしてくださったのがお兄様のTakehiko Kano(ごめんなさい、
か野の「か」がここではみつかりませんのでローマ字にさせていただきました)そし
てデザインを考えてくださったのが Rumi Fujita(お兄様にそろえました) さん
です。
このお三方は小曽根さんのアルバムジャッケットでチームを組んでいらして、今回私
の念願がかなったわけなのです。
とにかく良いものが創りたいとの情熱と時間をかけてじっくりと練り上げられた
ジャッケットと音楽です。どうか何度も手にとって、何回も聴いていただけますよう
に。

アメリカへ行ってきました。今回は初めての二人一緒のニューヨークとボストンで
す。
うちのおっちゃんは70年代に3年ばかりマンハッタンに住み、D.C.Iと言うドラム
学校に通っていました。
その後ボストンに移りバークリーへ行きました。
私は1981年に初めて行き83年に初ニューヨーク・レコーディング。85年に半
年、観光ヴィザ目一杯の滞在をしました。その後何度かのレコーディングにかの地へ
出かけたのです。
それぞれの思い出の土地を訪問してみました。
このお話は長くなりそうなので次回にしたいと思います。

今回の旅行で一番したかったこと。それは、それぞれのレッスンを受けることでし
た。
私のほうは残念ながら実現まで行きませんでしたが足がかりだけは出来たように思い
ます。
おっちゃんは小曽根さんトリオのクラレンス・ペンさんにレッスンを受けることが出
来ました。このレッスンは非常にすばらしいも成果をもたらしてくれているとのこ
と。この時期に行ってよかったと心から思うそうです。
ここで、中村健吾さんクラレンス・ペンさんそして小曽根真さんに感謝を申し上げま
す。
うちのおっちゃんが申しております。「本当にすばらしい体験でした。新しいドアが
開きました。今まで見ているつもりで見えていなかったことが見えてきました。苦手
意識で横目で気にしていたことに正面から取り組むことができます。本当にありがと
うございました。」
おっちゃんは半年に一度必ずペンさんの元へ勉強にうかがうと決めました。
凄いなと思います。私も次回は必ずと思います。バークリーへは行けなくて
も・・・・。

先にも書きましたように旅のいろいろは、次回です。なるべく年内にとは思いますが
もし間に合わないときは、皆様どうぞ良いお年を!
今年も本当に本当にありがとうございました!

2004年12月9日   伊藤君子


 

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